気になる病気と症状辞典

潰瘍やがんなどの異常が見つからないのに、胃の不快な症状が続く状態

内視鏡検査では胃に潰瘍やがんなどの異常が見つからないのに、胃の不快な症状が続く状態を総称して「機能性胃腸症」と呼びます。これまでは胃下垂、胃けいれん、神経性胃炎、慢性胃炎などと呼ばれてきたものが、これに含まれます。

まだ解明が進んでおらず、はっきりした原因が特定できないことも多くあります。以前は「病気ではない」と考えられ、適切な治療を受けられないこともありましたが、最近ではQOL(生活の質)を低下させる病気として、積極的に治療を受けることが勧められています。

胃の機能が低下する原因としては、主に加齢によって、自律神経の働きが低下する、内視鏡ではわからない微細な炎症が粘膜やその臆にある筋肉に起きているなどが考えられています。

胃の機能が低下した場合、食事に伴って胃もたれや飽満感、みぞおちの痛みなどの症状が現れます。また、ストレスがあると、脳からはストレスのホルモンの一種が分泌され機能性胃腸症の原因となります。

機能性胃腸症の治療には、胃の動きをよくする「消化管運動改善薬」や胃酸の分泌を抑制し、胃や十二指腸への刺激を減らす「胃酸分泌抑制薬」、ストレスの影響が大きいと判断された場合には「抗うつ薬・抗不安薬」が使用されます。

なお、市販の胃腸薬の大半には、消化管運動改善薬などの成分が含まれていません。一時的に市販薬で対応してもかまいませんが、医療機関を受診して検査を受けた上で、治療を受けることが勧められます。


 
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