気になる病気と症状辞典

ドーパミン(神経伝達物質)を放出する神経細胞が消失するために発症します

パーキンソン病は、震えと筋肉のこわばり、緩慢な動作を主な症状とする病気で、厚生労働省の難病(特定疾患)に指定されています。
この病名は発見者であるイギリスのジェームズ・パーキンソン氏に由来しています。

マイケル・J・フォックス

近年では、ハリウッド俳優のマイケル・J・フォックス氏(写真参照)がこの病気であることを公表し、同病の治療を目指したリサーチ財団を設立して、ロビー活動などを行なっています。

パーキンソン病の原因
脳の黒質と呼ばれる部位にあるドパミン(神経伝達物質の一種)を放出する神経細胞が消失するために、ドパミンが不足して起こります。
ただ、神経細胞がなぜ消失するかはわかっていません。主に中高年以降に発症するので、加齢と関係があると考えられています。

パーキンソン病の症状
手足の震えと筋肉のこわばり、動作緩慢が主な症状です。病気は筋肉のこわばりで始まりますが、実際には震えで気付くことが多いとされています。こわばりや震えは体の片側に始まり、進行するにしたがって両側に起こってきます。
震えは安静時にひどくなり、何かしようとするときには止まるので、日常生活への影響はみかけほど強くありません。

筋肉のこわばりが進行すると、顔は無表情にあり、立った姿勢が前かがみで、肘と膝を曲げた状態になります。また、歩行中は前のめりの姿勢から立ち直れないため、小走りになってしまいます。そのため、何かに捕まるか、転倒するまで止まれないことがあるので危険です。

このほか、便秘やひどい発汗、唾液の過剰分泌などの症状も見られます。進行は緩やかですが、治療しないでいると、10年ほどで食事や会話といった日常生活に支障をきたし、介助なしでは動けなくなります。

パーキンソン病の診断
震えや動作などの特徴的な症状で比較的容易に診断できます。髄液検査や副腎皮質ホルモン、SPECT・PETなどの精密検査が行なわれる場合もあります。
また、パーキンソン病と似た症状を示す「パーキンソン症候群」との鑑別が必要なため、脳のX線CTやMRIなどの検査が行なわれます。
例えば、パーキンソン病の場合にはCTで異常は見つかりませんが、脳血管性パーキンソン症候群では脳梗塞が起きていることがあります。

パーキンソン病の治療
手足のこわばりや震えといった症状には、各種パーキンソン病治療薬を用います。また、近年は脳深部刺激療法や移植手術、遺伝子治療の研究も進んでおり、今後は治療法の選択肢の幅が増える可能性があります。


 
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