気になる病気と症状辞典

喫煙歴が長く、咳や胸痛、喘鳴、息切れ、血痰などの症状がある方は要注意

肺がんは、肺や気管支などの粘膜に発生するがんで、特に中高年の男性が多くかかります。患者は毎年増加しており、93年にはそれまでずっと1位だった胃がんを抜いて、死亡者数がトップになりました。

肺がん

最近では検診を受ける人が増加し、治療方法も進歩していますが、症状がなかなか現れないため、発見された時はすでにに進行しているケースが多いのが現状です。
なお、肺がんの組織型は以下のように分類されています。

  • 腺がん…最も多いタイプで、肺がん全体の約60%を占めます。肺の奥のほうで発生し、非喫煙者でも発症します。
  • 扁平上皮がん…2番目に多いタイプで、全体の約20%を占めます。喫煙との関連が深く、比較的太い気管支に発生しやすいです。
  • 大細胞がん…大型の細胞からなり、増殖・転移が早いのが特徴です。
  • 小細胞がん…早期より転移傾向が強く、悪性度が一段と高いがんですが、化学療法や放射線に対する感受性が高く、治療の中心は化学療法と考えられています。

一般的に、肺がんは気管支から肺胞の部分にできたものをいい、ほかから転移したがんは転移性腫瘍と呼び、区別しています。

肺がんの原因
肺がんは気管、気管支、肺胞の細胞ががん細胞となり、無秩序に増えることで発生します。
最近、がんの発生と遺伝子の異常についての研究が進んでいますが、正常細胞がなぜがん化するのかまだ十分にわかっていません。

しかし、喫煙が大きな危険因子であることは確実で、とくに肺がんの中でも小細胞がんと扁平上皮がんは喫煙との因果関係が深いとされています。また、小細胞がんと扁平上皮がんの大部分は50歳以降に発生します。

一般に、重喫煙者(1日の本数×喫煙年数=600以上の人)は、肺がんのリスクが非常に高いといわれ、毎日喫煙する人と非喫煙者では肺がんリスクに4.5倍もの差があります。

肺がんの症状
一般的な症状としては、ひどい咳や胸痛、喘鳴、息切れ、血痰、声がかれる、顔や首のむくみなどがあげられます。とくに肺門部にできる肺がんは、早い時期から咳、血痰などの症状があらわれます。
これに対して肺野部にできる肺がんは、早期には症状が出にくい傾向にあり、がん検診や人間ドック、あるいは高血圧などの他の病気で医療機関を受診した際に見つかることがあります。

ほかのがんと同様に、疲れやすい、食欲不振、体重減少などがみられます。
また、がんが肺以外に転移した場合は、頭痛や腰痛、肩こり、背中の痛みなど転移して部位に応じた症状があらわれます。

肺がんの診断
咳や痰などの症状がある場合、まず胸部X線単純撮影が行なわれ、次いで気管支内視鏡で肺を直接観察します。また、がんの有無やがんの種類を確定するために、喀痰細胞診や生検が行われます。

通常、生検は内視鏡によって組織を採取しますが、内視鏡が病巣に届かなかったり、ないしきょうで採取された検体が診断に十分でないケースもあります。
その場合には、肋骨の間から細い針を肺の病巣に刺して細胞を採取する穿刺吸引細胞診や、X線CTを利用したCTガイド下肺針生検、胸膜の一部を採取する胸膜政見などの検査が行われます。

肺がんの治療
早期では手術療法が効果的ですが、患者の年齢やがんの組織型、進行の程度を考慮しながら手術療法、化学療法、放射線療法、免疫療法などを組み合わせます。


 
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