気になる病気と症状辞典

全体的に手足の力が思うように入らず、使っているうちに弱くなります

重症筋無力症とは、末梢神経が筋肉に接合する部分に障害が起きて、脳からの指令が筋肉にうまく伝わらなくなるために、全身の筋肉に力が入らず、疲れやすくなる病気です。
まれに、筋肉に脱力が急激に悪化し、呼吸もできなくなる症状(クリーゼ)が起きることもあり、注意を要します。新生児から高齢者まで、どの年齢でも発病しますが、女性の方が多いとされています。

重症筋無力症

重症筋無力症の原因
神経から筋への刺激を受け持つ伝達物質「アセチルコリン」が、免疫系の異常によって神経と筋肉の接合部(神経筋接合部)で阻害されるために起こります。

重症筋無力症の症状
全体的に手足の力が思うように入らず、使っているうちに弱くなり、しばらく休むと、また力が出てくるようになります。
症状が軽い場合は、まぶたが下がり(眼瞼下垂)、眼球の動きも不十分になり、ものが二つに見えたり、話をしているうちに声が出なくなったりします。そのうちものを噛んでいると疲れて飲み込めなくなったり、まぶたや手足の筋肉が疲れて動かなくなってきます。

進行すると顔面筋、嚥下筋、舌筋などもおかされ、手足の筋力も低下し、呼吸筋も麻痺して、生命の危険があります。

重症筋無力症の治療
この病気は専門医にかかることが望ましく、病院の神経内科の診断を受けるといいでしょう。根本的な原因となっている免疫異常を改善するためには、発症から1〜2年以内に、胸腺摘出手術を行なうのが最も有効です。手術後は、免疫抑制作用のある副腎皮質ステロイド薬の服用や、血漿交換をおこないます。

アセチルコリンの働きを強める作用のある薬(コリンエステラーゼ阻害剤)は軽症例では中心的に用いますが、中等度以上では、ほかの薬と併用します。


 
Copyright 2014 気になる病気と症状辞典 All Rights Reserved.