気になる病気と症状辞典

結石が下降すると膀胱を刺激して頻尿や残尿感、排尿痛などの症状が現れます

尿が腎臓でつくられて腎盂、尿管、膀胱、尿道と流れて体外に排出される際に、このいずれかの場所に結石ができるために起こります。結石は、尿中のカルシウム、リン、尿酸などの物質が結晶化して固まったものです。

腎結石

ほとんどは水分のとり方が不十分なために起こります。とくに夏に汗をたくさんかき、尿量が少なくなると起こりやすくなります。ただ、再発を繰り返す場合は、尿のうっ滞、代謝異常、副甲状腺機能亢進症、高カルシウム尿症、慢性の尿路感染症の存在などを疑う必要があります。また、高尿酸血症があると、尿管結石ができやすくなります。

腎結石・尿管結石の症状
腰痛や側腹部痛、血尿、結石の排出があります。痛みは横腹から下腹部にかけて起こり、この痛みは背側部から肩甲骨の方向に走ったり、横腹から下腹部、さらに外陰部に向かって走ります。
鈍痛だけのこともありますが、強い痛み(疝痛)の発作が起こることも少なくありません。疝痛発作のときには冷や汗、吐き気、嘔吐をともなうこともあります。

結石が下降して膀胱に近づくと、膀胱を刺激して頻尿や残尿感、ときには排尿痛などの症状が現れます。尿は血尿になりますが、肉眼でわかるものから顕微鏡検査でわかる程度のものまでさまざまです。
ときには尿に小さい結石を認めることがあります。疝痛発作は、結石により尿が流れないために起こるので、尿管結石の場合に痛みの発作が繰り返し起こり、大きな腎結石では鈍痛のことが多いものです。

尿管に長い間結石がとどまっていると腎盂や尿管が腫れて大きくなり、水腎症や水尿管症になります。細菌の感染が起こると急性腎盂(腎)炎が起こり、高熱が出ます。
このようなときに有効な抗生物質を用いないと、炎症を消失させることができず、進行して膿腎症になることもあるので、十分に注意する必要があります。

腎結石・尿管結石の治療
小さい結石(5mm以下)は尿とともに体外に排出される可能性が高いのですが、尿管を下降するときに発作的な痛みが起こります。そこで、鎮痛薬によって痛みを抑えながら、水分を多量にとって結石の排出を促します。

結石が大きくて尿管から膀胱に降下しない場合や、サンゴ状結石ができて結石が腎盂全体を埋めているときは、体外から衝撃波を与えて、結石を破壊して尿とともに出す体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や、内視鏡を使って結石を摘出する体内砕石術(経尿道的尿管砕石術)があります。

術後はその結石の成分を分析してもらい、それにより薬などを用いるとよいでしょう。結石を形成しないようにするには、偏食を避けて、水分を十分に摂取することが大切です。


 
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