気になる病気と症状辞典

全身の皮膚、血管、関節、内蔵がおかされる膠原病

全身性エリテマトーデスとは、全身の皮膚、血管、関節、内蔵がおかされる膠原病で、厚生労働省の難病(特定疾患)指定を受けています。一種の自己免疫疾患ですが、遺伝的体質とも関係があると考えられています。女性の発症率は男性の10倍で、20〜40歳代に多く見られます。

蝶形紅斑があらわれます

全身性エリテマトーデスの症状
原因不明の発熱ではじまり、だるい、体重減少、関節の痛み、赤い斑点が顔や手足の指、手のひらなどにみられます。この赤い斑点は、顔面に腸が羽を広げたような形で出現する蝶形紅斑が特徴です。
また毛髪が抜けたり、寒さやストレスで手指が白くなったり、紫色になったりするレイノー現象もみられます。

症状は表面だけでなく、内臓にも障害を起こします。腎臓が侵されると、無垢や高血圧があらわれ、胸膜炎や心外膜炎を起こして、胸や心臓に水がたまることがあります。
また、肺に炎症を起こしたりすると、胸が痛くなったり息切れや動悸、呼吸が速くなるなどの症状が現れます。

全身性エリテマトーデスの治療
軽症のときは非ステロイド系の薬で炎症を抑えます。重症のときは入院して、副腎皮質ステロイド剤(プレドニゾロン)や免疫抑制剤を使用します。
特に副腎皮質ステロイド剤は有効ですが、危険な副作用をともなうので、その使用には十分な注意が必要です。

日常の注意としては、日光に過敏で、発症を促すので、なるべく皮膚を紫外線に当てないようにします。スポーツや海水浴のあとなどに発症したり、または悪化して発見されることが多いので、夏は帽子やサンバイザー、長袖のシャツを着用し、できれば日焼け止めクリームなどをつけて、直射日光を避けるようにしましょう。
また、肺炎などの感染症を併発しやすいので、風邪をひかないように注意します。

食事は、発熱している時は高カロリーとし、腎臓がおかされているときは塩分を制限します。適切な治療を行なっていけば、病気の進行がとまり、正常の生活が送れるようになりますし、妊娠、出産も可能です。


 
Copyright 2014 気になる病気と症状辞典 All Rights Reserved.