気になる病気と症状辞典

肺動脈に血液のかたまりや脂肪が詰まる肺動脈血栓塞栓症

心臓から血液を肺に送り届ける肺動脈に、血液のかたまり(血栓)や脂肪、腫瘍細胞のかたまり(塞栓)が詰まった状態を肺動脈血栓塞栓症といい、その結果、血流が滞って肺組織が壊死していく状態を肺梗塞といいます。

長時間のフライトは要注意です

急に呼吸困難になり、胸に不快な感じがして、咳が出ることもあります。さらに脈が速くなったり不整脈が起こり、血痰あるいは発熱、発汗、チアノーゼ(皮膚や粘膜が暗青色または暗藍色になること)をともなうこともあります。

肺動脈血栓塞栓症の原因
脚の静脈にできた血栓が肺に運ばれて発症するケースが最も多くみられます。長時間動かずにいることと脱水が重なって、脚の静脈の血流が滞り、血栓ができてしまうものです。
一般的には、飛行機内で長時間着席したままでいるために起こる、エコノミークラス症候群として知られています。
足を動かさない状態から急に立ち上がったとき、血栓がはがれて血流に乗り、肺まで到達して、血管を詰まらせて症状を引き起こします。

肺動脈血栓塞栓症の治療
急性の肺動脈血栓塞栓症では、呼吸不全心不全を起こすこともあり、緊急の治療が必要になります。呼吸管理のための酸素吸入を行なうとともに、ウロキナーゼなどの血栓溶解薬を内服します。
再発しやすい病気なので、血栓を溶かすだけでなく、新たに血栓ができないようにするため、ペパリンなどの血液凝固防止剤を併せて使用します。

肺動脈血栓塞栓症の予防には、足首を曲げたり伸ばしたりする運動を行ない、水分を多めにとることが必要です。最近の研究で、4時間以上のフライトで肺動脈血栓塞栓症を発症するリスクが倍増するというデータが明らかになっていますので、頻繁に出張や旅行をする方は注意しましょう。


 
Copyright 2014 気になる病気と症状辞典 All Rights Reserved.