気になる病気と症状辞典

膀胱がんの30〜50%の人は喫煙習慣があるといわれています

尿路の悪性腫瘍の中で最も発生率の高いのが膀胱がんです。40歳以上に多く、3:1の割合で、女性よりも男性に多く見られます。膀胱がんのうち、その90%以上が膀胱の内側の粘膜に発生します。
粘膜以外の腫瘍には、悪性の肉腫と良性の線維腫などがあります。再発率が高い病気で、転移すれば生命の危機も生じます。

Bladderは膀胱、Tumorは腫瘍です

膀胱がんがなぜできるのか、詳しくは不明ですが、喫煙との因果関係が注目されています。膀胱がんの30〜50%の人は喫煙習慣があるといわれ、喫煙習慣のない人の4倍の発生率といわれています。また、特別な化学薬品を扱う人の膀胱にがんができることがあります。

膀胱がんの症状
ほかになんの症状もともなわない血尿がみられます。突然、原因もなく血尿が出て、数日から1〜2週間で急に尿が透明になることが多く、これが数ヶ月の感覚で繰り返して起こります。

また、膀胱炎を併発することがよくあります。腫瘍が膀胱頚部付近にできる場合は、それによって内尿道がふさがれてしまうために、排尿の中断などの排尿異常が起こります。頻尿、排尿痛のある人もいます。

膀胱がんの診断
膀胱鏡を使って腫瘍の一部を採取して生検を行なって確定診断を下します。
最近は、血尿のスクリーニング検査として超音波診断により膀胱がんが発見されることもあります。また、尿中にがん細胞を認める場合があり、尿の細胞診といって、無症候性血尿の精密検査として必ず行なわれる検査です。
さらに、転移の有無などがんの進行の具合を調べるには、CTスキャン、MRI、骨シンチなどの放射線科の検査が必要となります。

膀胱がんの治療
治療の方法は、腫瘍の進行状態によって異なります。腫瘍の早期発見、完全除去が大切です。良性の乳頭腫や小さいがんの場合は、尿道から内視鏡を挿入して、電気で切除する経尿道的切除術(TUR)を行ないます。少し大きい腫瘍の場合は、腫瘍とともに膀胱壁を外科的に切除しますが、最近ではほとんどTURで処置します。

非常に大きい場合は、膀胱の全摘出手術が必要となり、その際は新しい尿路を作ることになります。尿を尿道以外から体外に出す方法を尿路変更術といい、この方法には数種類ありますが、状況によってよいものを選択します。

手術が不可能と判断された場合は、放射線治療、抗がん剤などの治療を行ないます。膀胱がんは再発しやすいがんですので、手術後も最低、半年に一回は膀胱内を検査する必要があります。


 
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