気になる病気と症状辞典

悪性度が高く、進行も速いため、早期での診断と治療が重要になります

肝臓から十二指腸へ胆汁が流れる管を胆管といいますが、その途中には胆汁を蓄えるための胆嚢という袋状のもの(写真の緑色のもの)があります。この胆嚢にできるがんが胆嚢がんです。
比較的女性に多く、しかも40歳代の若いうちからみられます。

緑色に見えるのが胆嚢です

胆嚢がんは初期症状が現れにくいため、気付いたときには進行がんであることが多いです。がんの悪性度が高く、進行も速いため、早期での診断と治療が重要になります。

胆嚢がんの症状
初期にはほとんど自覚症状がありませんが、症状が現れる場合は腹痛などの胆石症に似た症状がみられます。進行すると右上腹部に胆石とは違う鈍い痛みが起こり、食欲不振や体重減少、全身倦怠感などが現れたり、黄疸になることもあります。

胆嚢がんの診断
胆嚢がんの検査としては、苦痛がなく反復して行なえる腹部超音波検査が重要で、これでほぼ診断がつきます。この検査により、最近では小さながんや早期のがんが数多く発見できるようになりました。

この検査で胆嚢になんらかの異常が疑われた場合は、次の検査としてCTやMRIが行われます。これにより、胆嚢がんの確認や周囲への進行状況や、他の臓器への転移の有無などが確認されます。
また、内視鏡を用いて十二指腸への胆道の出口から細い管を胆管に挿入して、直接胆道を造影する内視鏡的逆行性胆管造影(ERC)と呼ばれる検査を行なったり、腫瘍の一部を採取して調べることもあります。

胆嚢がんの治療
がんを取り除く手術が治療の基本になります。早期がんの場合歯胆嚢摘出術、胆嚢周辺に浸潤したがんには摘出範囲を広げた拡大胆嚢摘出手術が行われます。

さらに進行したがんには、胆嚢、胆管、肝臓の一部、関連のリンパ節を一緒に切除したり、肝臓の6割まで切除する拡大手術もあります。補助的に、放射線療法や抗がん剤療法を用いることもあります。


 
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