気になる病気と症状辞典

免疫疾患説とウイルスによる感染説がありますが不明な点が多い

脳や脊髄のあちこちに病変が生じ、一時的に良くなったり悪くなったりして再発を繰り返し、慢性的になる病気です。若い女性にややや多く見られます。厚生労働省による難病(特定疾患)の指定を受けています。

多発性硬化症

原因には免疫疾患説と何らかのウイルスによる感染説がありますが不明な点が多い病気です。自己免疫疾患とは、からだが細菌などに感染したときにその菌に対する抗体をつくって菌をやっつけますが、この抗体が間違って自分自身の組織に対してつくられた場合にそれが原因で起こる病気です。

この病気は、髄鞘(脳や脊髄の神経を連絡する神経繊維)に抗体ができて鞘を壊し、神経の情報がうまく伝わらなくなると考えられています。

多発性硬化症の症状
典型的な症状は視力障害で、複視(ものが二重に見える)や視力低下、痛みなどが起こります。手足の力が抜ける、動きがぎこちなくなるなどの運動障害もよくみられます。
そのほか、体の一部が刺されるような異常感覚や、しびれ、痛みをともなうこともあります。

多発性硬化症のなかには、両眼の視力障害と横断性脊髄炎(歩行障害や下半身の感覚障害が起こる病気)が数週間以内に相次いで現れるものがあり、これを視神経脊髄炎(デビック病)といいます。

多発性硬化症の治療
急性期には副腎皮質ステロイド剤の大量投与が有効です。慢性例には、積極的にリハビリテーションを行なうことで、かなりの機能が回復する場合もあります。最近、再発の予防にインターフェロンが有効といわれ、血漿交換も効果をあげています。

全体の約10%の患者は重い経過をたどるとされており、この場合は数回以上、数十回もの再発を繰り返すことがあり、その結果、下半身まひや知能障害などを起こしてきます。

急性期には入院治療が原則ですが、慢性化したら家庭での医師の指導のもとに生活します。この病気は再発の予防が大切で、家老や精神の負担を避け、風邪などに注意します。


 
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