気になる病気と症状辞典

甲状腺の細胞が破壊されてしまい、甲状腺機能が低下する病気

慢性甲状腺炎とは、甲状腺に対する自己抗体が生まれることで、甲状腺組織に障害が起こる病気です。障害がひどくなると、甲状腺の細胞が破壊されてしまい、甲状腺機能が低下してしまいます。
最初に症例を報告した橋本博士の名前をとって「橋本病」ともいいます。
思春期すぎから閉経後まで幅広い年代にみられますが、60%以上は30〜50歳までの人です。更年期障害と間違えられることもあります。

橋本病

慢性甲状腺炎(橋本病)の症状
中年の女性に多い病気で、甲状腺がかたく腫れて、触れると凹凸を感じます。
体温が低くなったり、皮膚がカサカサになる、脈拍数が減るなどの症状もみられます。
さらに甲状腺ホルモンの分泌が減ると、寒がり、便秘、声がかれる、ゆっくりした話し方になります。

さらに甲状腺の機能が低下すると、顔がむくんだり、月経の異常(月経不順、無月経過多月経)が現れます。コレステロール値が上がり、肝臓の酵素の値も上昇するので、肝炎と間違えられることもあります。

慢性甲状腺炎(橋本病)の診断
甲状腺組織を顕微鏡で見ないと確定診断はできませんが、通常は抗甲状腺抗体が陽性で、硬い甲状腺腫が認められ、バセドウ病が否定できれば慢性甲状腺炎と考えて経過をみることになります。

慢性甲状腺炎(橋本病)の治療
甲状腺の腫れが認められても、機能に異常が無いと判断された場合は、定期的な検査だけで治療の必要はありません。甲状腺ホルモンの不足が生じた場合は、甲状腺ホルモン補充療法を行ないます。
また、ひじきや昆布などの海藻に多く含まれているヨードは甲状腺ホルモンの放出を抑制する作用があるので、過剰摂取しないようにします。


 
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