気になる病気と症状辞典

甲状腺ホルモンの分泌能力が低下する病気の総称

甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌能力が低下する病気の総称です。代表的なものに、慢性甲状腺炎(橋本病)があります。また、下垂体の異常で甲状腺刺激ホルモンが分泌されなかったり、視床下部の以上で甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されないために発症することもあります。
なお、甲状腺ホルモンが逆に分泌されすぎるために起こる病気は、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)といいます。

甲状腺ホルモンの分泌能力が低下する病気です

甲状腺機能低下症の症状
甲状腺ホルモンの分泌が低下している程度では、目立つ症状はありません。しかし、甲状腺ホルモンが不足してくると物忘れや無気力、寒がり、発汗の低下、居眠り、皮膚のかさつき、眉毛も髪も薄くなるなどの症状が現れてきます。

さらに症状がひどくなると、顔や下肢全体がむくんだようになります(粘液水腫)。日常の動作も鈍くなり、言葉もゆっくり、1日中のんびりしていることが多くなります。また極端に甲状腺ホルモンが不足した状態になると、昏睡に陥ることも少なくありません。

甲状腺機能低下症の診断と治療
血液中の甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモンの測定、血中コレステロールの増加もみます。治療では、甲状腺から分泌されるホルモンのサイロキシンを少量から投与しします。乾燥甲状腺末(チラージン末)を投与することもあります。甲状腺ホルモンを内服し、甲状腺機能が正常化すれば、症状は全て消失しますが、ホルモンは継続して内服する必要があります。

なお、海草類(昆布、ワカメ、海苔、ヒジキなど)には甲状腺ホルモンの原料となるヨードが豊富に含まれていますが、慢性甲状腺炎の人の一部には、このヨードを摂り過ぎると甲状腺ホルモンが作れなくなり、逆に甲状腺機能低下症になる場合がありますので注意が必要です。


 
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