気になる病気と症状辞典

重い後遺症を残さないためには、入院直後からリハビリを開始することが重要

脳梗塞は脳の血管が詰まり、その先へ血流が流れなくなる病気で、近年は、アテローム血栓性梗塞症、ラクナ梗塞、心原性脳塞栓症の3つに分類されます。脳梗塞の症状が起こっても20分〜24時間以内で自然におさまってしまう一過性脳虚血発作もあります。

MRIでみる脳梗塞の画像(矢印部分)

脳梗塞の原因
脳に血管を送る太い動脈の内壁にコレステロールなどが染み込んで、お粥のようなかたまり(アテローム)が生じ(粥状動脈硬化)、それによってできた血栓によって血管内腔がふさがる場合(アテローム血栓性梗塞症)、太い動脈から枝分かれした細動脈の血管が高血圧などで変性して動脈硬化が起こり、そこに血栓がつまって起こる場合(ラクナ梗塞)、心臓などでできた血栓が、血流に運ばれて脳の血管をつまらせる場合(心原性脳塞栓症)などが原因です。

高血圧糖尿病高脂血症肥満のほか、睡眠時無呼吸症候群などが危険因子と考えられています。

脳梗塞の症状
アテローム血栓性梗塞症では、麻痺などの運動障害やしびれなどの感覚障害、意識障害、思うように話せないなどの症状が現れます。ラクナ梗塞においても、顔面や手足のしびれ、軽い麻痺などが起こりますが、言語障害や意識障害に陥ることはほとんどありません。

心原性脳塞栓症は突発的に起こるものがほとんどで、症状も突発的に現れ重くなりがちです。身体の片側に麻痺や感覚障害がみられるほか、失語などの症状を示したり、意識障害をともなうことも少なくありません。

脳梗塞の治療
CTやMRIなどの画像検査を行なった上で治療方針が決められます。原因や発症後の経過時間などによって、治療法は異なりますが、急性期は血流を早く再開させるための血栓溶解薬、梗塞層が広がらないようにするための抗凝血薬、抗血小板薬、脳を保護する脳保護薬などを使って治療します。

慢性期は、高血圧、高脂血症、糖尿病、心臓病などをコントロールする薬物療法や、ときには手術を行なうこともあります。重い後遺症を残さないようにするためには、入院直後からリハビリテーションを開始することが重要です。


 
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