気になる病気と症状辞典

抗利尿ホルモンが減少し、多尿、喉の渇き、倦怠感などの症状が現れます

内分泌をつかさどる下垂体は、抗利尿ホルモンが分泌され、腎臓に働きかけて、尿として排泄される水の量を調節しています。抗利尿ホルモンが働くと、腎臓で水が再吸収され、体内の水分が低下しすぎるのを防ぐ仕組みになっているのですが、このホルモンの分泌が低下して、体内の水分が必要以上に排泄されてしまうのが、尿崩症です。

抗利尿ホルモンの分泌が不足します

脳腫瘍や松果体腫、頭蓋咽頭腫などにより、下垂体へ信号を送る神経の経路に障害をきたすことがあり、頭部の外傷や手術によって同様の障害が生じることがあります。また、妊娠や分娩に伴うホルモン異常が原因になることもあります。

尿崩症の症状
尿の回数と量が増え、体内の水分が不足するので喉が渇き、水をたくさん飲みます。通常の尿量は1.5リットル以下ですが、尿崩症になると3リットル以上に達します。皮膚や粘膜の乾燥、全身の倦怠感、食欲不振もみられます。

また、抗利尿ホルモンが正常に分泌されていても、それに反応する腎臓に障害があると、ホルモンを正常に受け取れなくなり、これらの症状が現れる場合もあります(腎性尿崩症)。

尿崩症の治療
脳内の病変による場合は、原疾患の治療が重要です。多尿の治療には抗利尿ホルモン製剤の酢酸デスモプレシンを鼻から吸収させます。そのほか、注射製剤も使用できます。
腎性尿崩症では、脱水症状を予防するために、喉が乾いたらすぐに水を飲むようにします。非ステロイド系抗炎症薬は、尿量を減らす効果がある場合もあります。


 
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