気になる病気と症状辞典

高度のタンパク尿、むくみ、高脂血症などの症状が現れる病気の総称

腎臓の糸球体の障害によって、本来は濾過されないはずのタンパク質が濾過され、尿細管での再吸収が追いつかず、多量にタンパク尿がでる病気の総称をネフローゼ症候群といいます。
尿中にタンパク質が排泄されるため、血液中のタンパク濃度下がり、血液中のコレステロールが増えて高脂血症になります。診断基準は1日3.5g以上のタンパク質が尿中に排泄され、かつ血清タンパクが6.0g/dl以下の状態に該当することとされています。

子供の場合、好発年齢は2〜6歳です

大崎善生氏のベストセラーノンフィクション「聖の青春」の故・村山聖八段(贈九段)もこの病気と闘っておられましたので、将棋の好きな方は以前から病名をご存知なのではと思います。

ネフローゼ症候群の症状
自覚症状では、まぶたや顔や足などのむくみが特徴です。風邪をひいたときのような倦怠感や食欲不振なども現れます。また、尿の量が減ってきて、尿検査では多量のタンパク尿がみられます。

血液検査では、タンパク質が減少してコレステロールや中性脂肪が増える高脂血症がしばしば認められます。腎臓機能の障害が進行すると、重篤な腎不全となり、生命にかかわることもあります。

ネフローゼ症候群の治療
安静と保温、タンパク制限・減塩の食事療法が必要ですが、むくみやタンパク尿が高度の間は入院加療が必要です。
薬物療法としては、まず第一にステロイドホルモン剤(プレドニン)をはじめは多量に使用し、症状がよくなるにつれて使用量を減らし、やがて1日おきくらいに使用するようにします。

このステロイド剤でむくみやタンパク尿がなくなり、血液成分が正常になっても、3年くらいの間は度々再発することがあるので、ネフローゼ症候群では症状のなくなった状態を治癒とはいわないで、寛解といいます。

むくみがはげしいときには、尿量を増やすためにステロイドホルモン剤のほかに、ラシックス、エタクリン酸、アルダクトンAなどの利尿剤が併用されます。
これらによって尿量が増えると、体内のカリウムが減るので、カリウムの含有量が多い野菜や果物をとることが大切です。

また、アルブミン液、代用血漿なども使用されますが、これらの方法でもむくみがとれないときは、腹部を穿刺して腹水を除きます。さらに、エンドキサンやイムラン、ブレディニンのような免疫抑制剤の使用も試みられています。


 
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