気になる病気と症状辞典

患者の約40%は、感染後20〜30年で肝硬変に移行します

肝臓に慢性の炎症が持続するものが慢性肝炎ですが、急性肝炎が半年以上続いているものは慢性の肝炎とみなされます。原因はほとんどが感染した肝炎ウイルスに免疫反応がかかわってくるものです。代表的なな慢性肝炎はB型・C型ウイルスが起こします。なおA型急性肝炎は慢性化しません。

C型肝炎ウイルスの画像です

B型慢性肝炎
B型肝炎ウイルスに感染し、症状が現れないでいる人をB型肝炎ウイルスのキャリアといいます。ほとんどが2、3歳までに母親などからB型肝炎ウイルスに感染したものですが、このキャリアに徐々に症状が現れてきたものがB型慢性肝炎です。
10歳代くらいから発症することが多い病気ですが、3歳以上で感染した場合はほとんどが急性の経過をたどり、慢性に移行することはありません。

B型慢性肝炎の症状ですが、急に悪化しないかぎり黄疸などは現れません。しかし、経過が長くなると肝硬変に移行して、ときに肝臓がんが発生する場合もあります。

多くが数年で安定化しますが、炎症が高度であったり、長期化して、肝硬変へ移行する可能性があれば、インターフェロンなどの抗ウイルス剤、ステロイドホルモン剤を使用します。

C型慢性肝炎
C型肝炎ウイルスの感染が続くことで起こりますが、過去に輸血を受けたことがある人に多くみられます。一度慢性化すると、自然にウイルスが排除されることはありません。

徐々に悪化していく率はB型よりも高くなっています。患者の約40%は、感染後20〜30年で肝硬変に移行し、そのうち70〜80%の人はさらに進行して、肝臓がんという経過をたどります。
患者数は男女ほぼ同数で、B型慢性肝炎の2〜3倍いるとされています。

C型慢性肝炎の治療はインターフェロンが中心となります。血液中のC型肝炎ウイルスの量が多い場合は、抗ウイルス薬のリバビリンの内服を併用します。
また最近では、新しいタイプのコンセンサス・インターフェロンが開発され、従来のものに比べて数倍の効果が期待できるとされています。


 
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