血液中にあるコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)などの脂質が、異常に多い状態をいいます。高脂血症のうち特に問題になるのは、高コレステロール血症、高中性脂肪(トリグリセリド)血症の二つで、両者が合併している場合もあります。
自覚症状がないために、健康診断などを除いては発見しにくく、放置していると狭心症や心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こします。
高コレステロール血症
血液中のコレステロールが220mg/dl以上を超えると、高コレステロール血症といわれ、治療が必要とされます。コレステロールを大別すると、HDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)とがあり、HDLが多い場合にはむしろ好ましいとされています。
コレステロールというのは、細胞膜やホルモンの材料となり、身体にとって必要不可欠物です。コレステロールはリポタンパクというカプセルに詰められて血液中を運ばれていくのですが、身体の各部分へ配達するのがLDLであり、余分なコレステロールを回収するのがHDLです。
したがって、LDLが多すぎれば、血管壁に残されるコレステロールが増え、HDLが多ければそれを回収するコレステロールが増えて、血管壁がきれいになります。
コレステロール値が高くても、症状はほとんどありません。ですので、知らないうちにコレステロールが血管壁にたまって動脈硬化を進め、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などを引き起こすことになるのです。
高中性脂肪(トリグリセリド)血症
血液中の中性脂肪が150mg/dlを超えたものをいいます。症状はありませんが、中性脂肪が増えすぎると、動脈硬化を促進するほか、糖尿病、高血圧、脂肪肝、肥満、高尿酸血症(痛風)、膵炎などの病気に悪影響を及ぼします。
高脂血症の原因と治療
華燭、糖分の多い食品の過剰摂取、運動不足が原因です。体質の遺伝もあり、先天的に起こる高脂血症の一つに「家族性高コレステロール血症」があります。腎臓病、糖尿病、肥満症などが原因の場合は、それらの病気を治療します。
糖尿病の食事療法、運動療法を参考に、糖尿病治療中の人と同様の生活を心がけてください。

