気になる病気と症状辞典

食道粘膜を覆う扁平上皮に発生するタイプが全症例の9割以上を占める

のどの下から胃の入り口までの間のどこかにできるものですが、食道がんになる8割は胸部の食道に発生します。とくに60歳代、70歳代の男性に多い病気で、長年にわたってアルコールやたばこの習慣があったり、熱いものや辛いものを好んで食べる人に多くみられるといわれています。
進行は早く、周囲への臓器やリンパ節への転位も起こります。

食道がんの写真です

食道がんは、早期のうちに発見されればほとんどが完全に治癒します。早期発見には年1〜2回の定期検診が不可欠で、とくに喫煙や飲酒などのハイリスクのある人は、定期的な検診を受けることが大切です。

食道がんの症状
自覚症状としては食物の通過障害を感じるなどいくつか典型的な要素があり、早期の食道がんの多くにみられるのですが、手遅れの状態になるまでまったく無症状のまま、というケースもあります。
また、重度の通過障害は普通ある程度進行した食道がんにみられるのですが、早期でもそのような症状が現れることもあり、症状の度合いと病気の進行は必ずしも一致しないという点に注意を要します。

典型的な症状は、食物を飲むときにひっかかるような感じや、挟まる感じ、しみる感じ、痛みを覚えることなどがあります。ほかにも胸痛や胸骨後方の痛み、胸やけ、食欲減退、からだがだるいなどの症状があり、たいていはこのいずれかが現れます。そして食物を満足にとることができないため、体重が減少していきます。

食道がんの治療
粘膜よりも下層に達していない早期がんでは、内視鏡を使ってがんのある粘膜を切り取り、治療することができるケースもあります。粘膜下層に達したがんでは、食道全部と周囲のリンパ節を摘出する開胸手術を行い、胃管をのどまで引き上げて食道の代わりとする再建術も行われます。

手術が難しい症例では、食道にステントを入れたり、放射線療法や化学療法を組み合わせた治療が行われることもあります。


 
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