気になる病気と症状辞典

60〜70歳代の包茎の人に発症しやすい陰茎がん

男性生殖器に発生するがんの中で最もまれで、全体の1%を占めるにすぎません。陰茎がんにはいくつかの種類がありますが、全体の95%を占めるのが皮膚がんの一種である扁平上皮がんです。

早期に発見できれば十分治癒できるがんです

陰茎がんを発症しやすいのは、亀頭がつねに包皮で覆われた、いわゆる包茎の人です。このがんは、幼児期に包皮を切除する風習のあるユダヤ教徒などにはほとんどみられません。
このことから、包茎のために亀頭が不潔で、包皮と亀頭の間に恥垢がたまっていることが、発ガンの原因になると考えられています。

また近年の研究では、陰茎がんの発症には、尖圭コンジロームを引き起こすヒトパピローマウイルスの感染が関わっているという説も出ています。それによれば、陰茎がんの50%程度が、このウイルスによって生じるとされています。

陰茎がんの症状
まず陰茎の包皮や亀頭の表面に、痛みをともなわない潰瘍や腫れ物ができます。光沢をもった発疹や、青褐色の扁平な盛り上がりとして現れることもあります。

また、包皮の下から分泌物が出て、悪臭を放つ場合もあります。やがて、病巣が広がると痛みを感じるようになり、足の付け根付近の鼠径リンパ節に転移が起こって、リンパ節が硬くなったり、足がむくんだりするようになります。

陰茎がんの治療
初期の場合には、放射線療法と扁平上皮がんに効果のあるブレオマイシンの併用療法で治癒します。やや大きくなったものには、放射線療法とブレオマイシンの併用によりがんを縮小させてから、がん浸潤のない部分で陰茎切除術を行います。リンパ節転移のないものでは比較的予後がよいとされています。

最近は早期に発見して、十分な放射線療法とブレオマイシンの併用療法が行われるようになり、治療成績は非常によくなりました。


 
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