肝臓の働きが著しく低下して、代謝合成の作用が上手くいかず、本来は肝臓で解毒されて排泄されるはずの有毒物質が、身体の血液内に多く残るようになった状態です。
肝不全には劇症肝炎など急激に発生する急性型と、進行した肝硬変、肝臓がんでみられる慢性型に分けられます。
肝不全の症状
黄疸、腹水、意識障害(肝性昏睡)、あざや出血を生じやすい傾向、全身倦怠感、腎機能障害が現れます。
肝不全の治療
絶対安静のうえ、対症療法が行われます。タンパク質の摂取量は多すぎても少なすぎてもいけませんので、食事制限で慎重にコントロールします。腹水がたまらないように塩分の摂取量も厳しく制限します。
肝細胞壊死を抑えるためのステロイド薬、ウイルス性肝炎が原因の場合はインターフェロンや抗ウイルス薬が用いられます。血液中の有害物質を除去するために、人口肝補助療法(血漿交換および血液濾過透析)が必要になる場合もあります。
慢性肝不全で、予後が悪い場合は、肝移植が必要になります。

