気になる病気と症状辞典

症状は歩行障害、頭痛、吐き気・嘔吐で、進行すると意識障害を発現

頭部外傷による疾患で、急性と慢性があり、後者は「治る認知症」の一つとして重要です。急性硬膜下血腫は、外傷直後または2〜3日以内に症状が出る血腫で、くも膜下出血に症状が似ています。一方、慢性硬膜下血腫は、頭部外傷後に血液と脳脊髄液が頭蓋骨の内側の硬膜とくも膜の間に貯留し皮膜が形成され、この膜からの出血が繰り返されて血腫が徐々に大きくなって症状が出ます。

頭部CT

硬膜下血腫の症状
慢性の場合、発症はゆっくりで、身体面でも精神面でも症状の変化や進行に気づきにくいことさえあります。身体症状としては、歩行障害、頭痛、吐き気・嘔吐などで、さらに進行すると意識障害を発現します。放置すると重症化します。精神症状としては、集中力の低下、記憶障害、認知症です。

診断にあたっては、頭部単純CTで頭蓋骨の内部に三日月形または凸レンズ型の異常陰影を認め、血腫が大きいと脳の圧迫と偏位も認めることがあります。

硬膜下血腫の治療
症状がある慢性硬膜下血腫は脳外科的治療の適応であり、高齢者にも安全な脳外科手術です。なお、症状のないものについては必ずしも手術の必要はありません。

手術は局所麻酔で頭蓋骨に孔をつくり、ここから血腫を洗浄除去する方法をとります。早期に手術が行われると劇的に症状が改善し、通常リハビリテーションは必要としません。


 
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