神経因性膀胱とは?

大脳などの中枢神経から膀胱の末梢神経に至るまでで膀胱と尿道を支配する全ての神経系の疾患(脳梗塞、脊髄損傷、糖尿病性神経障害など)によって起こる膀胱と尿道の機能障害のことです。
夜間頻尿などで見られる精神的な要因によって起こる心因性膀胱とは区別します。ただし両者の症状は欲に低いることがあり、併発していることが少なくありません。

薬で症状が部分的に良くなっても治ることは少ない

神経因性膀胱の症状
排尿困難、頻尿、失禁などの排尿に関わる多彩な症状を示しますが、特に頻尿は女性に多くなっています。

神経因性膀胱の検査と診断
基本的には排尿機能に関与する中枢神経から膀胱の末梢神経について検査を行うことになりますが、これは煩雑であり高齢者に負担をかけることになるので、症状にあわせて頭部のCT、脊椎のMRI、糖尿病の有無の検査、検尿などを組み合わせて診断を行います。

神経因性膀胱の治療
原因となる疾患の治療を行うことはもちろん、原因は複合的なことがあり、薬を中心とした対症療法的な治療を行います。抗不安剤、睡眠導入剤などの向精神薬を併用することもあります。

この病気は治しにくい例が少なくありません。脳梗塞での排尿のコントロールが出来にくくなり残尿や失禁が起こりますが、薬で症状が部分的によくなることはあっても治ることは少なく、定期的に、時間を掛けて排尿するなど生活面での工夫が必要となります。

また女性高齢者で夜間に限り頻尿ということがあります。精神的な要因も絡んでおり、夕方以降は水分の摂取を少なくし、睡眠が十分取れるように場合によっては睡眠導入剤を使います。

脊髄損傷による場合は、尿意もないため排尿を自らコントロールできませんので、定期的な導尿を行います。