気になる病気と症状辞典

脳の病気のリスト

脳・神経の病気は数多くありますが、共通している特徴としては、どれも治癒が難しいという点が上げられます。日本人に最も多いのは、いまや国民病といわれる脳血管障害(脳卒中)です。
成人の死因は上位から、がん、心臓疾患(心筋梗塞など)、そして脳卒中の順になっています。

脳の病気について

急激な高齢社会にともなって、認知症も増加傾向にあります。近い将来、かぜ、高血圧症、糖尿病、高脂血症、胃炎などに次ぐ患者数をもつ病気になるのではないかと懸念されています。

  • 偏頭痛…頭の片側が、ズキン、ズキンと脈を打つように痛む頭痛のことです。
  • 脳出血…脳の血管の一部が破れて、頭蓋内に出血する病気です。
  • くも膜下出血…前触れもなしに突然、激しい頭痛に襲われ、吐き気や嘔吐がやってきます。
  • 硬膜下血腫…頭部外傷による疾患で、慢性のものは「治る認知症」の一つとして重要です。
  • 脳梗塞…脳の血管がつまり、その先へ血流が流れなくなる病気です。
  • 一過性脳虚血発作…一時的に脳の血液が滞って脳に酸素が乏しい状態となります。
  • 脳腫瘍…頭蓋骨の内部に発生する腫瘍の総称で、悪性と良性があります。
  • 多発性硬化症…中枢神経に脱髄変化が生じて、運動障害や知覚障害が起きる病気です。
  • 脊髄小脳変性症…歩行が上手くいかずにふらつくなどの運動障害がみられる病気です。
  • 末梢神経障害…しびれ、痛みなどの感覚障害、運動障害などが現れます。
  • ギラン・バレー症候群…手足の脱力や筋力の低下、感覚が鈍くなるなどの症状がでます。
  • 三叉神経痛…顔の片側に「刺すような」激しい痛みが突然起こります。
  • 重症筋無力症…全身の筋肉に力が入らず、疲れやすくなる病気です。
  • 自律神経失調症…律神経の調節が円滑にいかなくなって、さまざまな症状が現れます。
  • アルツハイマー病…典型的な初期症状は、数分前のことが思い出せない記憶障害です。
  • ピック病…原因不明の大脳萎縮性疾患で、65歳以下に発症する若年性認知症のひとつ。
  • パーキンソン病…震えと筋肉のこわばり、緩慢な動作を主な症状とします。

片頭痛

片頭痛とは、頭の片側(反対側に移行することもある)が、ズキン、ズキンと脈を打つように痛む頭痛のことです。女性に多い病気で、10歳代くらいから発症して慢性化していきます。いわゆる「頭痛もち」といわれるように、遺伝性があります。

片頭痛について

脳内のセロトニンなどの物質が多量に放出されて脳の血管が収縮し、その後、それらの物質が分解されたときに、血管の拡張と炎症が起こるためという説、三叉神経から血管の炎症を引き起こす物質が分泌されるという説がなどありますが、詳しい原因はまだわかっていません。

片頭痛の症状
前触れのある片頭痛としては、目の前に星や稲妻のような光が見えたり、視野の半分が白いカーテンのようなもので覆われる視覚障害が現れたり、半身がしびれたりします。
この前触れが終わるころに片頭痛が起きます。脈拍に合わせるような、ズキン、ズキンとした痛みです。数時間から数日ほど続き、食欲不振などがおきます。
痛みは1,2時間で最大になりますが、そのときに吐き気や嘔吐があります。

前触れのない片頭痛の場合は、起きる症状そのものは前触れのあるものとほぼ同じですが、持続する時間が少し長くなります。

片頭痛の治療
頭痛発作が始まり、痛みが強いときには、拡張した血管を収縮させる作用があるトリプタン系の薬が有効です。発作初期には発作頓挫薬といわれるエルゴタミンを服用すると、発作の悪化を防ぐことができます。ただし、エルゴタミンには、むかつき、嘔吐、めまいなどの副作用がありますので注意が必要です。

痛みが軽いときは鎮痛薬も効きます。頭痛発作が頻繁に起こる場合は、再発予防のために、血管に作用する抗セロトニン薬や抗うつ薬などを用いる場合もあります。

日常生活では、光や騒音など、片頭痛の誘因となる環境を改善し、過労、ストレスを避け、毎日一定の睡眠時間をとるなど、規則正しい生活を心がけましょう。

脳梗塞

脳梗塞は脳の血管がつまり、その先へ血流が流れなくなる病気で、近年は、アテローム血栓性梗塞症、ラクナ梗塞、心原性脳塞栓症の3つに分類されます。脳梗塞の症状が起こっても20分〜24時間以内で自然におさまってしまう一過性脳虚血発作もあります。

MRIでみる脳梗塞の画像(矢印部分)

脳梗塞の原因
脳に血管を送る太い動脈の内壁にコレステロールなどが染み込んで、お粥のようなかたまり(アテローム)が生じ(粥状動脈硬化)、それによってできた血栓によって血管内腔がふさがる場合(アテローム血栓性梗塞症)、太い動脈から枝分かれした細動脈の血管が高血圧などで変性して動脈硬化が起こり、そこに血栓がつまって起こる場合(ラクナ梗塞)、心臓などでできた血栓が、血流に運ばれて脳の血管をつまらせる場合(心原性脳塞栓症)などが原因です。

高血圧糖尿病高脂血症肥満のほか、睡眠時無呼吸症候群などが危険因子と考えられています。

脳梗塞の症状
アテローム血栓性梗塞症では、麻痺などの運動障害やしびれなどの感覚障害、意識障害、思うように話せないなどの症状が現れます。ラクナ梗塞においても、顔面や手足のしびれ、軽い麻痺などが起こりますが、言語障害や意識障害に陥ることはほとんどありません。

心原性脳塞栓症は突発的に起こるものがほとんどで、症状も突発的に現れ重くなりがちです。身体の片側に麻痺や感覚障害がみられるほか、失語などの症状を示したり、意識障害をともなうことも少なくありません。

脳梗塞の治療
CTやMRIなどの画像検査を行なった上で治療方針が決められます。原因や発症後の経過時間などによって、治療法は異なりますが、急性期は血流を早く再開させるための血栓溶解薬、梗塞層が広がらないようにするための抗凝血薬、抗血小板薬、脳を保護する脳保護薬などを使って治療します。

慢性期は、高血圧、高脂血症、糖尿病、心臓病などをコントロールする薬物療法や、ときには手術を行なうこともあります。重い後遺症を残さないようにするためには、入院直後からリハビリテーションを開始することが重要です。

脳腫瘍

脳腫瘍とは、頭蓋骨の内部に発生する腫瘍の総称で、悪性と良性があります。悪性腫瘍は、周辺の正常組織との境界が不明瞭で、増殖する速度が速く、反対に、良性腫瘍は周辺との境界が明瞭で、ゆっくりと進行します。
また、脳の細胞組織そのもの(脳実質)から生じた腫瘍は多くが悪性で、そのほかの脳を包む髄膜、脳下垂体、脳から直接出る末梢神経を包む鞘(ミエリン)などに発生した場合は、ほとんどが良性です。

矢印の部分に腫瘍が認められます

頭蓋骨内から発生した腫瘍を原発性脳腫瘍、ほかの部位に発生した悪性腫瘍が頭蓋骨に転移した場合を転移性嚢腫瘍といいます原発性脳腫瘍が脳以外に転移することはほとんどありません。
脳腫瘍には多くの種類があります。頻度が高いのは、次のようなものです。

  • 神経膠腫(グリオーマ)…脳実質から発生する悪性腫瘍です。脳腫瘍全体の4分の1、子どのもの脳腫瘍の3分の2を占めます。成人では大脳に、子供では小脳や脳幹に生じることが多いものです。
  • 髄膜腫…脳を覆っている髄膜から発生する良性の腫瘍です。
  • 下垂体腺種…ホルモン分泌に関わる脳下垂体に生じる良性腫瘍です。
  • 神経鞘腫…脳神経を包む鞘に発生する良性腫瘍です。95%が聴神経に生じるため聴神経腫瘍とも呼ばれています。

脳腫瘍の症状
腫瘍が大きくなって頭蓋骨が圧迫されて出る一般症状と、腫瘍が発生した部位が障害されて出る局所症状があります。どちらも段々悪化します。

一般症状の代表的なものが頭痛や嘔吐です。頭痛は寝起きに多く出て、それに嘔吐が併発することが多いのです。そのほか、痙攣や意識障害などがあります。
局所症状はさまざなまのがあります。主なものとしては運動まひ、知覚・言語・視力・聴力・平衡感覚障害などです。このほかにもてんかんや顔の麻痺などが起こる場合もあります。

脳腫瘍の治療
治療法は、腫瘍ができている場所や性質によって異なります。良性腫瘍の場合は、外科手術で腫瘍を摘出します。摘出しきれない良性腫瘍や神経鞘腫、髄膜腫は、ガンマナイフ(開頭せずに、脳深部の病巣に集中的に放射線を照射する方法)を用いることで、ほとんどが治癒できます。

悪性腫瘍の場合も基本的には外科手術によって腫瘍を摘出しますが、補助的に、ガンマナイフなどの放射線療法、抗がん剤による化学療法、免疫療法などを行ないます。ただし、こうした治療を行なっても、悪性腫瘍の予後はあまりよくありません。

脳出血

脳出血は、脳の血管の一部が破れて、頭蓋内に出血する病気です。出血は自然におさまりますが、あふれた血液が固まり(血腫)をつくり、脳の神経細胞を圧迫して、脳の働きが障害されてきます。

頭部CTでみる脳出血の写真

脳出血の症状
脳出血は突然起こることが多い病気です。半身不随、半身の痺れ、起立困難、めまいなどの症状がみられますが、脳のどこで出血が起こったかで症状が異なります。

被穀で出血した場合は手足の運動障害や感覚の異常、視床出血では感覚が鈍くなったり、痺れや軽い運動麻痺、手足や顔の異常な動きがみられます。また小脳出血では、突然激しい頭痛が起こり、嘔吐やめまい、耳鳴り、平衡感覚がなくなって立っていられない、意識がはっきりしなくなる、などの症状が出ます。

脳幹の出血では急に意識がなくなり、昏睡状態に陥り、手足の運動・知覚の麻痺がみられます。これらは高血圧によるものが多いのですが、大脳皮質下出血の場合は、高血圧を伴わない血管異常、能動脈奇形、脳腫瘍からの出血も含まれていることが多いです。

脳出血の原因
直接の原因は、脳深部の血管にできた小さな動脈瘤の破裂ですが、高血圧が深く関与しています。脳深部の細い血管に起きた動脈硬化が進行すると、血管組織がもろくなり、血流の圧力によって動脈瘤ができやすくなります。
これが血圧の上昇によって破裂し、脳出血を起こすことがわかっています。

破れた血管は収縮して血液が固まるので、しばらくすると出血は止まりますが、固まった血(血腫)がまわりの組織を圧迫すると脳にむくみ(脳浮腫)が生じ、さまざまな機能にダメージを与えることになります。

なお、脳血管の破裂は高血圧だけでなく、脳動静脈奇形や歌手の徳永英明さんが経験された「もやもや病(異常血管網ができる病気)」、脳腫瘍などが原因になる場合もあります。

脳出血の治療
頭部CTなどの画像検査で、出血部位や障害の程度を調べて、治療方針が決められます。血圧をコントロールする薬、脳内のむくみを抑えるための薬による治療が中心ですが、血腫を取り除く手術をすることもあります。入院直後から、リハビリテーションを行います。

くも膜下出血

脳を保護している膜には、直接脳をおおう軟膜と頭蓋骨の内側の硬膜、それらの間のくも膜があります。くも膜は、半透明でくもの巣のような構造になっているため、こう呼ばれています。
くも膜と軟膜の間にはわずかな隙間があって、そこには脳脊髄液と網の目上に走る血管が多数あり、この血管が破裂して出血したのがくも膜下出血です。脳梗塞や脳出血が中高年以降に起こることが多いのに比べ、くも膜下出血は20〜30歳代でも発症することがあります。

頭部CTスキャンによる画像です

原因は、頭部の打撲でも起きますが、多いのは脳動脈瘤と呼ばれる脳血管のこぶからの出血です。また脳動静脈奇形でも起こり、これは動脈と静脈の間にある毛細血管が欠如しているため、高い圧力の動脈の血液が静脈に入り込み、壁の薄い静脈が膨らんで破裂するために起こるものです。

くも膜下出血の症状
何の前触れもなしに突然、激しい頭痛に襲われ、続いて吐き気や嘔吐がやってきます。
頭痛は数時間ほど続いて首の筋肉がこわばってきます。顔や手足のまひや知覚障害はそれほどでもありません。意識障害があらわれる場合もあり、出血が多くて昏睡が長く続けば重症で、そのまま意識が戻らずに亡くなることも少なくありません。

また、発症後3週間以内に脳動脈が急に収縮することがあります。この脳血管攣縮があれば意識定価や運動まひがおきたり、脳梗塞になることもあります。

くも膜下出血の治療
くも膜下出血に対する内科的治療と、脳動脈瘤の再破裂を予防するための外科的治療が必要です。外科的治療には、開頭手術を行ない、直接破裂した動脈瘤を観察して、本来の脳栄養血管から遮断する方法(開頭クリッピング術)や、血管内にカテーテルを通して金属コイルを破裂した動脈瘤内に充満させ、本来の脳栄養血管から遮断する方法(脳動脈コイル塞栓術)があります。

これらの手術は、発症から3日以内に行われます。さらに、合併しやすい脳梗塞の予防や治療も行われます。なお、重症の場合は、症状改善の内科的治療が優先されます。
また、後遺症が残った場合にはリハビリテーションが必要になります。

多発性硬化症

脳や脊髄のあちこちに病変が生じ、一時的に良くなったり悪くなったりして再発を繰り返し、慢性的になる病気です。若い女性にややや多く見られます。厚生労働省による難病(特定疾患)の指定を受けています。

多発性硬化症

原因には免疫疾患説と何らかのウイルスによる感染説がありますが不明な点が多い病気です。自己免疫疾患とは、からだが細菌などに感染したときにその菌に対する抗体をつくって菌をやっつけますが、この抗体が間違って自分自身の組織に対してつくられた場合にそれが原因で起こる病気です。

この病気は、髄鞘(脳や脊髄の神経を連絡する神経繊維)に抗体ができて鞘を壊し、神経の情報がうまく伝わらなくなると考えられています。

多発性硬化症の症状
典型的な症状は視力障害で、複視(ものが二重に見える)や視力低下、痛みなどが起こります。手足の力が抜ける、動きがぎこちなくなるなどの運動障害もよくみられます。
そのほか、体の一部が刺されるような異常感覚や、しびれ、痛みをともなうこともあります。

多発性硬化症のなかには、両眼の視力障害と横断性脊髄炎(歩行障害や下半身の感覚障害が起こる病気)が数週間以内に相次いで現れるものがあり、これを視神経脊髄炎(デビック病)といいます。

多発性硬化症の治療
急性期には副腎皮質ステロイド剤の大量投与が有効です。慢性例には、積極的にリハビリテーションを行なうことで、かなりの機能が回復する場合もあります。最近、再発の予防にインターフェロンが有効といわれ、血漿交換も効果をあげています。

全体の約10%の患者は重い経過をたどるとされており、この場合は数回以上、数十回もの再発を繰り返すことがあり、その結果、下半身まひや知能障害などを起こしてきます。

急性期には入院治療が原則ですが、慢性化したら家庭での医師の指導のもとに生活します。この病気は再発の予防が大切で、家老や精神の負担を避け、風邪などに注意します。

末梢神経障害

末梢神経とは、脳を除いた脊髄や手足までの神経を総称したものです。末梢神経障害では、しびれ、痛みなどの感覚障害、運動障害などが現れます。原因としては、腫瘍(脊髄腫瘍など)、脊椎疾患(後縦靱帯骨化症など)、圧迫(手根管症候群など)、外傷(脊髄損傷など)、ビタミン欠乏、中毒、原因不明のギラン・バレー症候群、がん治療の放射線照射の後遺症などがあります。

症状は頭から足の指まで現れます

末梢神経障害の症状
症状は、運動障害や感覚障害などが、一時的なものも進行して重度になるものもありますが、頭から足の指まで身体のあらゆる部位に現れます。症状はその原因によって多様です。

末梢神経障害の検査と診断
症状は自覚的なものなので、しびれや痛みを感じる部位、発症の様子、新構成などを聞きます。その痛みに沿って皮膚の変化があるかないか、抹消動脈の脈を触れるかを診ます。さらに触覚、痛覚、温度感覚、振動感覚や手足の運動を神経学的所見から把握します。

これらの所見から推測される原因によって必要な検査を進めます。骨の単純レントゲン撮影、CT、MRI、血管造影検査、脳脊髄液検査、血液検査などを行います。こうした症状と検査結果から診断します。

末梢神経障害の治療
治療は原因によって多様です。打撲による神経の痛みは日数が経てば自然治癒しますが、がん性疼痛はモルヒネなどの薬でも軽減できないこともあります。
治療は、冷湿布、局所麻酔剤の注射、神経ブロック、骨の変形や脊髄腫瘍などの手術、消炎鎮痛剤などの薬物です。これらの治療は原因療法と対症療法などが混在しています。

三叉神経痛

三叉神経痛とは、目・鼻から耳にかかる一帯・口や顎の部分の3つに枝分かれした神経(三叉神経)がなんらかの刺激を受けて、顔の片側に「刺すような」激しい痛みが突然起こる病気です。
中年以降の女性によくみられる神経痛の代表で、俗に顔面神経痛として知られています。

三叉(さんさ)神経痛

三叉神経痛の症状
痛みは顔面の片側に急激に起こり、「焼けるような」「電気が走るような」「刺しえぐるような」などと形容される激しい痛みに襲われます。ときには後頭部や肩まで痛むことがあります。
あくびやくしゃみ、会話、歯のかみ合わせ、食事、洗顔、冷たい水や風などが引き金となって痛みの発作が起こり、数秒〜数分間続いて、短い休止があってまた再発するというパターンを、数時間繰り返します。この状態が、数日からときには数ヶ月間続くこともあります。

三叉神経痛の治療
最初は、発作を予防する効果のある、抗てんかん剤のテグレトールを試してみます。
1日2〜3錠が有効とされていますが、テグレトール自体にめまいや湿疹を引き起こす副作用があるので、最初は半錠からはじめます。テグレトールが効かない、副作用のために使用できない、痛みがひどくて日常生活に支障をきたす場合は、麻酔薬による神経伝達のブロックや手術、ガンマ・ナイフ放射線治療などが行われます。

手術方法は、耳の後ろに約5cmほどの皮膚切開を行ない、その周囲の剃毛を行います。
開創した後に500円玉程度の大きさの開頭を行い、圧迫している血管を神経から分離させて、両者の間にスポンジを埋め込みます。原因が腫瘍であれば、腫瘍を切除する手術が行われます。

ガンマ・ナイフというのは、多方向から、放射線を目標に向かって集中的に照射して、周りの正常組織に当たる放射線の量を減らす治療法のことです。脳腫瘍の治療にも使われていますが、最近この放射線を三叉神経の根元に照射すると、三叉神経痛に効果があることが分かってきました。

自律神経失調症

われわれの心臓や内臓は休みなく働いていますが、その作業は脳の指示によって行なわれているわけではなく、交感神経と副交感神経 からなる自律神経によって調節されています。
自律神経失調症とは、その自律神経の調節が円滑にいかなくなって、さまざまな症状が現れる病気です。男女ともに起こるもので、発症する年齢も赤ちゃんから高齢者までと幅広くなっています。

ストレスをケアすることが大切です

自律神経失調症の原因
圧倒的に多いのは、心理的・社会的ストレス、不規則な生活習慣、ホルモンの分泌異常などが自律神経に影響を及ぼし、交感神経と副交感神経のバランスが乱れて身体に変調をきたす心身症タイプです。

自律神経失調症の症状
体がだるい、疲れやすい、動悸がする、胃が重い、よく眠れない、頭が痛いといった不定愁訴がありながら、検査をしても病気や以上が認められない場合に、よく自律神経失調症と診断されます。
しかし実際には、自律神経の障害が原因ではなく、神経症やうつ病による結果であることがあります。

病気としての自律神経失調症は、おもに脊髄小脳変性症などのように自律神経がおかされて、組織などに異常が発生するものと、先天的に自律神経系に障害がある場合を指します。
症状としては、どちらも発汗や体温の調節不能、性欲減退、低血圧、失神発作、夜尿、失禁などがあげられます。

なお自律神経系の病気には、特に原因が見つからないまま局所的な自律神経障害があらわれる特殊な病気があります。レイノー病や、皮膚や皮下組織にむくみがあらわれるクインケ浮腫、多汗症などがその代表です。

自律神経失調症の治療
心理的な要素が大きく関わっているため、薬物療法(自律神経調節薬、抗不安薬、抗うつ薬など)で症状をある程度安定させ、続いて心の問題を解決するための心理療法やカウンセリングが行われます。
睡眠時間と食事を一定にして生活リズムを整える、無理を重ねないで適度に休養をとるなど、日常の心がけで症状が改善することも少なくありません。


 
Copyright 2014 気になる病気と症状辞典 All Rights Reserved.