骨粗鬆症とは?

骨に軽石状の孔(あな)ができてもろくなり、腰痛や背中の痛みを覚えるとともに、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。老化現象の一環であり、高齢者なら誰にでも見られるものですが、一般に骨粗鬆症という名で病気として扱うのは、それほどの年齢でもないのにこの現象が起こったものに限られます。

閉経後の女性に多くみられます

骨粗鬆症の骨を調べてみると、正常な骨に比べて以上に密度が小さく、まるで軽石のようにたくさんの孔があいています。これは主に、骨の主成分の一つであるカルシウムやそのカルシウムの働きに関与しているビタミンD、骨の代謝に密接にかかわる女性ホルモンなどの不足が原因となって起こります。

骨粗鬆症の症状
転倒すると骨折を起こしやすくなります。多いのは手首と大腿骨頚部、肩の骨折です。手首の骨折は、外来でも治療できますが、大腿骨や肩の骨折は、入院が必要なことが多く、寝たきりにつながる場合もあります。

質もちをつくなどの軽い力が背骨に加わっただけで起こる脊椎の圧迫骨折も少なくありません。高齢者は、圧迫骨折が起こっても、強い痛みをともなわないことがあります。

骨粗鬆症の治療
急性なら安静にして消炎鎮痛剤や筋弛緩剤を使用します。慢性になれば理学療法をします。治療に決定的な薬剤はまだありません。補助的にカルシウム剤やビタミンD剤を服用します。
最近では、みかんなどの柑橘類に多く含まれている「β(ベータ)−クリプトキサンチン」が閉経後の女性に多くみられる骨粗鬆症の原因となる骨密度の低下を予防する効果のあることがわかっています。

野球肘とは?

野球でボールを投げることを繰り返していると、肘のあたりの筋肉が部分断裂して炎症を起こして、肘の内側に痛みが出て投げられなくなることがあります。これが野球肘です。
また成長期の子供では、上腕骨顆部から始まる手関節屈筋、手指の屈筋が酷使され、付着部炎、骨端炎を起こし、同様の症状が現れます。

投球の際に肘が痛くなります

野球肘の症状
投球するときや、その後に肘が痛くなります。日常生活に支障をきたすほどではありません。肘の伸びや曲がりが悪くなって、急に動かせなくなることもあります。

野球肘の治療
まず、投球を中止し、患部を安静にしておきます。治療は装具で肘を固定したり、痛みに対して鎮痛薬を使用します。肘の軟骨が損傷した場合は、手術が必要になる場合もあります。

オスグッド・シュラッター病とは?

骨の成長に筋肉の発達が追いつかず、太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋)が頚骨粗面の骨端軟骨を引っ張る状態になるため、膝下に痛みや骨の突出が生じる病気です。
12〜13歳の男児で、サッカーやバスケットボールなどのように、プレーの際に激しく膝を使うスポーツをする場合にみられる障害です。

病変部の拡大写真

オスグッド・シュラッター病の症状
膝の皿の部分(膝蓋骨)のやや下が腫れて痛みます。触れると骨が突出しているのがわかります。成熟とともに痛みは消えますが、骨の突出は残ります。ただし、日常生活に支障をきたすことはありません。

オスグッド・シュラッター病の治療
スポーツが原因ならそのスポーツを中止する必要があります。湿布や消炎鎮痛剤で痛みを軽くします。ふつうは3ヶ月くらいスポーツを休むと痛みは治まりますが、骨成長が止まる16、17歳までは再発します。症状が軽くならない場合には、頚骨結節部分を手術することもあります。

ペルテス病とは?

成長期の子供の大腿骨の股関節が側の骨頭が血行障害などで壊死して、関節が変形していく病気です。幼稚園から学童期に多く発症しますが、とくに7歳前後によくみられます。先天性の股関節脱臼の修復が雑に行われた場合にも続発します。

股関節のエックス線写真

ペルテス病の症状
いつの間にか足を引きずるようになり、軽い股関節の痛みを訴えるようになります。股関節を内側、外側に動かしにくくなり、股関節部に圧痛がありますが、いずれもたいしたことはありません。
進行すると跛行や、じっとしていても痛みを感じる自発痛が強くなり、さらに進むと股関節の変形で痛みも跛行もひどく、股関節運動が強く制限されるようになります。

ペルテス病の治療
治療の基本は、痛む側の足での歩行を避け、関節の整列が乱れないようにすることです。歩行するときは外転負荷装具を装着して松葉杖を使います。これによって、大半は2〜3年で治りますが、修復が思わしくない場合は、大腿骨の手術も検討されます。